公認会計士の藤沼です。
大学在学中に公認会計士試験に合格されると、「学生非常勤」として監査法人で働くことができます。
そこで今回は、監査法人の学生非常勤についてお話します。
なお、通常の監査法人での非常勤(公認会計士登録されている方)については、次の記事をご参照ください。
>>関連記事:監査法人非常勤がオススメな理由+求人の探し方3選【給与明細公開】
目次
公認会計士の学生非常勤は、時給いくら?

私はEY新日本有限責任監査法人の出身ですが、私の時代(2014年~2016年頃)の学生非常勤は、
でした。
おそらく、どの監査法人もほぼ同じ水準かと思います。
ふつうの学生のアルバイトに比べると、2倍以上も高い給料ですね。
ちなみに余談ですが、公認会計士として何年か経験を積んだ後に非常勤へ転身すると、時給は6,000円以上になります。
夢がありますね。
監査法人で学生非常勤として働くためのステップ

では、どのような流れで「学生非常勤」として働けるのでしょうか。
大まかな流れは、次のとおりです。
- 公認会計士論文式試験に合格する
- その後の就職活動で、監査法人から内定を貰う
- 入社後 ~ 大学卒業まで学生非常勤として働く
たとえば、2021年8月の論文式試験を受験し、11月の合格発表で合格したとします。
12月に内定を受け、翌年2022年の2月に入社、というケースが一般的になります。
この時点で大学4年生だった場合は、2月~3月の2ヶ月間、学生非常勤として働くことになります。
また、この時点で3年生だった場合は、3年生の2月~4年生の3月までの14ヶ月間、学生非常勤として働くことができます。
大学生が監査法人で働くメリットは?

学生非常勤として監査法人で働くメリットは、次のとおりです。
- 稼げる
- 学生のうちに社会経験を積める
- 期末監査(4月~5月)までの間に、業務の流れを知ることができる
最も大きなメリットなのが、チームでの業務の流れを知ることができる点です。
4月からの期末監査に入ると、チームの会計士たちは大忙しです。
この頃に「会計ソフトの使い方を1から教えてください」と言っても、(人によっては)嫌な顔をする人もいるでしょう。
しかし、実際のところ「教える」という行為を苦手とする会計士は多いです。
チームによっては非常にギスギスした雰囲気のチームもありますから、期末監査に入る前に、必要なことを一通り学んでおくと良いでしょう。
大学生が監査法人で働くデメリットは?

学生非常勤として監査法人で働く場合のデメリットは、次のとおりです。
- 遊ぶ時間が減る
デメリットとして挙げるほどではありませんが、社会人になると、(基本的には)遊べる時間がほとんどなくなります。
遊びから学べることも多いですから、一応デメリットとして挙げておきました。
特に「学生時代に勉強ばかりで、ほとんど遊べなかった…」という方は、将来後悔することのないよう、この期間で遊んでおくのもアリだと思います。
大学生が監査法人非常勤として働く場合の留意点

大学生の方が学生非常勤として働く場合、次の点に留意が必要です。
- 毎日アサインされるわけではない
- マナーには要注意
内定後、非常勤としてのアサイン可能な日程を監査法人に提出することになりますが、すべての日にアサインされるわけではありません。
チームによって予算がありますから、必要以上に人を配属することがでいないからです。
また、特に注意すべきなのがマナーです。
会社員としての経験がないことから、知らず知らずのうちにクライアントに迷惑をかけてしまうケースがあります。
学生で公認会計士試験に合格された自信から、チームメンバーやクライアントに対し、上から目線で対応されてしまう学生の方がおられます。
確かにその通りかもしれませんが、クライアントはお給料を払ってくれる方ですから、くれぐれも失礼のない対応を心がけましょう。
まとめ:個人的には、学生非常勤として働くことをオススメします。
まとめです。
- 時給は2、500円くらい
- 毎日アサインされるわけではない
- 社会人としてのマナーに注意
個人的には、可能であれば学生非常勤として働かれることをオススメします。
マナーなど注意点はありますが、最初は失敗して当然だからです。
失敗が許されるのは、若いうちだけです。
やる気のあるうちに、どんどん挑戦しましょう!