コンサル志望の会計士にオススメ

ジャスネットキャリアなら、会計士向けのコンサル求人が豊富です。

 

公認会計士・税理士の藤沼です。

監査法人を4年半で辞め、コンサルに転職しました。

年収は200万ほど上がり、想定していた やりがい も手に入り、少なくとも監査法人時代よりは仕事が楽しいです。

そこで今回は、私のコンサルへの転職経験をもとに、コンサル業界全般について情報共有します。

 本記事を読むメリット

  • 会計士のコンサル業界の基礎知識が得られる
  • コンサルのメリット・デメリットが分かる
  • 失敗しないための転職方法が分かる

特に、初めて転職される方にはおすすめの内容かと思います。

 

会計士の転職先としてのコンサルの種類

会計士の転職先としてのコンサルの種類

一言に「コンサル」と言っても、種類は色々あります。

そして 私たち会計士が選ぶコンサルは、大きく4種類です。

 会計士の選ぶコンサル4種

  • BIG4のアドバイザリー
  • 国内のFASファーム
  • 会計事務所(一部)
  • 戦略コンサルファーム

 

私たち会計士としての「コンサル」という仕事は、ほとんどが「FAS」という領域でのコンサルになります。

FAS(Financial Advisory Service)を提供しているのは、BIG4のアドバイザリー、国内のFASファーム、及び一部の会計事務所です。

会計事務所では「税務顧問」が通常のサービスラインですが、一部の(所長が公認会計士の)会計事務所では、FASを提供するケースがあります。

FASについて、詳しくは後述します。

また 上図を見ていただくと分かるとおり、「戦略コンサル」を選ぶ方はとても少ないです。

なぜなら、会計士としての知見がほとんど活かせない為です。

 

① 各FASにて提供するサービス(比較)

各職種、次のようなFASを提供しています。

サービスラインBIG4国内FAS会計事務所
財務DD
バリュエーション
PPA、減損テスト等
事業再生
フォレンジック
その他

こちらをご覧いただくと  BIG4の方が色々と経験できそうですが、BIG4ではサービスラインごとに部署が分断されているため、基本的に複数のサービスを同時提供することはできません。

一方  国内FASや会計事務所では、幅広いコンサルサービスに関れるる可能性があります。

各職種での働き方については、次の記事で内情をお話しています。

>>監査法人のアドバイザリーに転職した、会計士のキャリアを解説

>>FASに転職した会計士が「仕事内容」「キャリア」を話します

>>会計士 会計事務所 転職【更新中】

 

② 戦略コンサルで提供するサービス

戦略コンサルでは、クライアントの経営課題を解決することがサービスとして求められます。

経営課題とは 一言で言えば「売上の増加やコストの削減」ですが、これが非常にハードワークです。

なぜなら、クライアント事業領域の調査・分析、仮説の検証、クライアントへの論理的説明というプロセスを、多種多様なクライアント毎に実行するからです。

私たち会計士は、会計のプロフェッショナルではあるものの、経営の専門家ではありません。つまり、「どのようにすれば売上が上がるのか」という視点でビジネスを見る機会が少ないのです。

そのため、戦略コンサルでの仕事は ほぼゼロベースで始まると考えて良く、今までの会計スキルはほとんど使用することがなく、会計士のキャリアとして選ばれる方は極少数です。

 

③ コンサルに近い職種

一般には「コンサルタント」と呼ばれないものの、仕事内容が各種コンサルティングに近い職種もあります。

それは、投資銀行とPEファンドです。

投資銀行では、上述したFAS業務に加え、資金調達に関するアドバイザリー業務も提供します。

つまり、自社からの投資も含めたスキームを提案することができるため、よりクライアントに近い立場で仕事ができるのです。

またPEファンドでは、自社がプリンシパルとなり 投資対象企業の選定を行うことから、被投資会社の経営層に近い立場で仕事ができます。

いずれも外部の人間としてアドバイスを行うという点で、ほぼコンサルであると言えます。

戦略コンサルに比べファインナンス色が強いため、会計士としての今までの知見を活かすことができる点で、(戦略コンサルに比べれば)転職先として選ぶ方が多いです。

投資銀行やPEファンドというキャリアは珍しいため、「何をしているのかよく分からない」という会計士も多いのですが、非常に面白くやりがいのある分野でもあります。

投資銀行とPEファンドにおける仕事内容は、次の記事でご紹介しています。(インタビュー記事)

>>PEファンドに転職した会計士の、希少なキャリアと仕事内容

>>投資銀行へ転職した会計士の働き方と、面接対策のポイント

 

会計士がコンサルに転職した場合の仕事内容

会計士がコンサルに転職した場合の仕事内容

コンサル業務の各サービスについて、それぞれ簡単に解説します。

① 財務DD

M&A等において、投資対象企業の「リスクを洗い出す作業」を、DD(デューデリジェンス)と言います。

会計面でのリスクの洗い出しを財務DDと言い、クライアントは洗い出されたリスクを理解した上で、投資の判断材料にします。

手続は会計監査と非常に似ており、例えば減損リスク、資産除去債務の把握などが行われます。

また、投資対象企業の財務諸表に誤りがある場合や、財務諸表が買い手側の会計方針・買収目的と異なる方針で作成されている場合、これを各目的に応じて補正する必要があります。

補正された後の財務諸表は、その後の株価算定において活用されるため、投資判断の大きな材料となります。

実態を数値化することに長けている会計士は、財務DD分野で多く必要とされており、監査法人出身の会計士が最も入りやすいコンサル分野です。

>>財務DDとはどんな業務?

 

② バリュエーション

バリュエーションとは、財務DDの次のフェースで実施される「企業価値評価」を指します。

正しく補正されたF/Sをもとに、企業価値を算定する業務です。

バリュエーションには、①コストアプローチ、②マーケットアプローチ、③インカムアプローチという3種の評価手法があります。

多くの場合はこれら複数の手法で評価し、平均値を算出します。

これらの手法は古くから用いられている手法であり、手法自体は研究し尽されているため、トレンドによって手法が変化する事はまずありません。

そのため、決まった公式に当てはめていく作業がメインになります。

また、基本的に財務DDの延長線上にあることから、財務DDとセットで行われるケースが多いです。

>>バリュエーションとはどんな業務?

 

③ PPA、減損テスト等

【更新中】

>>PPAとは?【更新中】

 

④ 事業再生

企業再生・事業再生を指します。

シンプルに言えば「地方の傾いている組織を立て直す」という仕事です。

監査とは対極にある職務内容とも言え、特に若手の会計士に人気の分野ではあります。

多くの場合、金融機関から「債権者の財務状況を改善して欲しい」という依頼でプロジェクトがスタートします。

そのため、クライアント・金融機関・その他債権者等、登場人物が非常に多く、泥臭い仕事も増えるのです。

また  中小のコンサル会社の場合、自社でできることに限界があるケースがあります。

その場合、「自力での再生は困難 → M&Aで買収してもらう」という提案になるケースが増え、あまりやりがいを感じない事もあります。

そのため  やりがいを重視したい方は、大手ファームへの転職も視野に入れる必要があります。

>>事業再生とは?【更新中】

 

なお、再生分野に転職する場合、デメリットがいくつかあります。

まず、出張が非常に多いです。

再生コンサルのクライアントは、業績の傾いている地方の中小企業がメインです。

地方の中小企業の場合、業務をシステム化できていないケースが多く、またフェイスtoフェイスでの業務を好む傾向があり、地方のクライアント先で仕事をするケースが多いです。

また、報酬が安いです。

監査法人や事業会社に所属していると、プロジェクトの報酬はあまり給与に関係ありませんが、コンサルティング会社の場合は給与にも影響します。

影響を与えるのは基本給であったりボーナスであったり様々ですが、組織としてもあまりお金にならないサービスですから、当然従業員に対する給与も低くなる傾向にあります。

一方で、「やりがい」は非常にあります。

相談をしてくるクライアントは、本気で助けを求めている経営者です。

自分の仕事・助言によって、1人の経営者・1つの組織が救われることがあります。

コンサルが成功した場合、監査では絶対に味わうことの出来ない『感動』が得られます。

『地方の企業を助けたい』『困っている人の役に立ちたい』という方にはオススメの選択肢です。

 

⑤ フォレンジック(不正調査)

フォレンジックとは、不正の予防および対応というコンサル分野です。

こちらも会計監査と親和性の高い分野であり、監査法人内において同様の部署を有している法人もあります。

また、不正対応では「予防」よりも「対応」業務の方が業務量が多くなります。

なぜなら、日本企業では不正の「予防」にあまり力を入れない傾向にあり、実際に不正が発生した時に初めて「対応」策を講じるからです。

そして 不正対応は引き受けるとすぐに繁忙期になるため、ややスケジュールを立てづらいという特徴があります。

また、業務内容がややネガティブであるため、監査と同様にクライアントから感謝されるケースは減ります。

>>フォレンジックとは?【更新中】

 

⑥ その他会計税務コンサル

企業会計や税法に基づく、その他のコンサルティングサービスです。

その内容は多種多様ですが、たとえば次のような業務があります。

 会計税務コンサルタントの仕事(例)

  • 会計システム導入支援
  • 内部統制構築支援
  • プロジェクトファイナンスにおける税務アドバイス
  • 連結会計コンサルティング

※ 企業によって提供するサービスは様々であり、上記はほんの一例です。

FASに比べると、「税務面でのアドバイス」も同時に求められるケースが増えます。

そのため、会計税務コンサルを提供するコンサル会社では、公認会計士だけでなく税理士も数多く保有しているケースが多いです。

公認会計士としての経験を活用でき、加えて税務の勉強にもなるので、こちらも公認会計士に人気のコンサルティング分野です。

ただし、事業領域はニッチ(かつ専門的)であるケースが多く、戦略性なく転職してしまうと潰しの効かないキャリアとなってしまうリスクがあります。

また、職人的な仕事を求められるケースも多く、転職時にはしっかりと そのコンサルサービスの強み・弱みを分析すべきです。

 

⑦ 戦略コンサル

一般に  コンサルと言うと戦略コンサルを思い浮かべる方が多いですが、公認会計士の転職先としてはメジャーではありません。

仕事の内容としては、企業の事業戦略を分析し、収益性を高める事業戦略を提案するというものになります。

非常に魅力的な業務でもありますが、監査法人での経験はほぼ役に立たないと思って良いでしょう。

戦略コンサルは、再生コンサル同様に大きな「やりがい」を得られる分野です。

クライアントは、基本的に大企業(またはその子会社)がターゲットになります。

大企業のビジネススキームが理解できるため、大きくスキルアップでき、その企業の収益性を高めることに成功できると、何物にも代えがたい喜びが得られるでしょう。

なお  ライバルが非常に優秀であり、学歴としては 早慶・東大京大・米ハーバード等の方が多く、職歴としては 投資銀行・IBD・ファンド出身の方が多いです。(大半がそのようなバックボーンの方です)

 

⑧ 投資ファンド業務

【更新中】

 

 

会計士が初めての転職先として選ぶコンサルは?

会計士が初めての転職先として選ぶコンサルは?

「今回の転職が初めて」という方には、次の転職先がおすすめです。

  • BIG4のアドバイザリー
  • 国内のFASファーム
  • 公認会計士事務所

いわゆるFASコンサルです。

その他のコンサル(戦略、投資銀行、ファンド)については、そもそも監査法人経験のみでは応募できないケースがほとんどであり、FAS等での経験を経てから応募できるようになります。

 

① BIG4のアドバイザリー

私はBIG4アドバイザリーでの経験はありませんが、同社からの転職者と働いており、BIG4アドバイザリーでの経験が非常に魅力的に感じました。

というのも、BIG4の知見は業界トップクラスであり、ほとんど全ての(FASに関する)組織でBIG4を真似ているからです。

特定のサービスラインに特化する事になりますが、「コンサルの理想形」を知ることができ、そこで得た情報は大きなアドバンテージになります。

例えば  バリュエーションでは株価算定において「WACC」を用いますが、WACCの算定方法も様々であり、理論的背景が必ずあります。

しかし多くのコンサルタントはそれを知らず、感覚値で算出するケースも多いため、うまい説明ができないのです。

ここでBIG4での経験があると、社内・クライアントへの論理的説明ができるため、自分の評価を高めることができます。

もし時を戻せるのであれば、私は監査法人のアドバイザリーにて、財務DDやバリュエーションにガッツリ入っていたと思います。

また 監査法人と雰囲気も似ているため、馴染みやすいというメリットもあります。

 

② 国内のFASファーム

国内のFASファームは、規模・フィールドともに様々です。

特定の領域に特化したコンサルファームもあれば、広く全般的に経験できるコンサルファームもあり、これは組織によって大きく異なります。

FASファームには公認会計士が多く在籍している傾向にありますから、雰囲気も監査法人に近い、というケースが多いです。

しかし BIG4と比較すると規模は小さく、それぞれ組織ごとに雰囲気が異なります。

たとえば私のいたFASファームでは、税理士や監査経験の無い会計士が多かったため、独特な雰囲気がありました。(うまく言えませんが、穏やかな雰囲気ではない)

もしこちらのキャリアを選択されるのであれば、企業ごとに内情・役割を細かくヒアリングして下さい。

コンサルができるならどこでも良い、というのは大きな失敗に繋がります。
>>関連記事:公認会計士の転職失敗事例

 

③ 公認会計士事務所

FASに加えて、税務にも関わるのが公認会計士事務所です。

基本的にベースとなる業務が税務であり、税務基準での仕訳のレビューや節税の相談対応(税務顧問)などがメインになります。

これらも広い意味ではコンサルですが、税理士業界ではこれらをコンサルと呼ぶ慣習がなく、「顧問」と呼ぶケースがほとんどです。

監査経験のみの会計士は、税務を苦手とする方も多いと思いますので、その弱点を克服することができるでしょう。

しかし、クライアント規模が小さくなり、個人クライアントも増える点に注意が必要です。

クライアント規模が小さくなるという事は、関わる事業領域の規模も小さくなることを意味します。

つまり、その後のキャリアが狭まる可能性があるという事です。

一方で、独立を考えている方にとってはむしろ大きな学びがあり、おすすめの転職先であると言えます。

キャリアをしっかりと見据えた上で、税務に進みたい方にはおすすめの転職先です。

 

会計士がコンサルに転職したときの年収

会計士がコンサルに転職したときの年収

投資銀行及びPEファンドも含めたコンサルの平均年収は、次のとおりです。(400件以上の求人を精査)

職種年収
BIG4のアドバイザリー909万円
国内系FAS771万円
会計事務所(所長が会計士)755万円
投資銀行1,000万円~
PEファンド1,000万円~
戦略コンサル1,000万円~

※ 投資銀行、PEファンド、戦略コンサルについては、キャリアにより年収が大きく変動するため、年収のミニマムを記載しています。

監査法人からコンサルタントに転職すると、年収はほぼ確実に上がります。

私の場合は国内系FASコンサルに転職しましたが、年収は200万上がりました。(700万→900万)

また、私の同期の会計士も同様に、会計事務所に転職し3年目で年収が1,000万を超えています。

大手監査法人では、クライアント獲得がやや価格競争気味であり、法人全体で見ると時給単価が低い傾向にあります。

一方で、FASを始めた各種コンサル領域ではまだまだ時給単価が高いため、転職しただけで年収が上がるという現象が起きるのです。

なお、上記はあくまで「転職時の年収」です。

その後昇給し、30代で年収2,000万を超えるケースは普通にあります。(私のコンサル会社でも普通にいました)

監査法人内で2,000万を達成するには少なくともパートナーに昇格しなければならず、もし年収を上げたいのであれば、コンサルに転職した方が早いかもしれません。

 

会計士がコンサルに転職するメリット・デメリット

コンサルのメリット・デメリット

コンサルにも色々ありましたが、ここではコンサル全体としてのメリット・デメリットをお話します。

 

デメリット

先にデメリットからご紹介します。

  • 忙しくなる可能性がある
  • プライベートの予定を立てづらい

かんたんに解説します。

 

忙しくなる可能性がある

コンサルティング会社は、監査法人ほどではありませんが、基本的に忙しいです。
なぜなら、コンサル案件は基本的に収益性が高く、『来た案件は基本的に受ける』というスタンスのファーム・人が多いからです。

もちろんその分基本給は高いですし、残業代も相当貰えます。
『やりがい』『面白さ』を感じながらの業務なので、多少忙しくても、監査法人時代のようなストレスを感じることは少ないです。
また、コンサルであっても、ファームによっては残業がほとんどないという組織もあり、たとえば私の知人(会計士)の所属するコンサルファームは月10~20時間程度の残業時間です。

プライベートの予定を立てづらい

コンサルの仕事は、多くの場合『プロジェクト単位』で組成されます。
急に契約しスタートするプロジェクトもありますから、急にバタバタと忙しくなる事も少なくありません。
そのため、いつ忙しくなるか分からず、プライベートの予定が立てづらいというデメリットがあります。
ただし、こちらもコンサル会社によっては業務量をセーブする所もありますから、ケースバイケースです。

 

メリット

メリットは2つです。

  • やりがいがある
  • 年収がほぼ確実に上がる

こちらも、かんたんに説明します。

 

やりがいがある・面白い

第一に、総じてやりがいがあります。私もコンサルに転職しており、仕事に対するやりがいは(少なくとも監査法人より)感じていました。
監査法人での仕事は、多かれ少なかれ『クライアントから嫌な顔をされる』ことがあります。
しかしコンサルティング業務は、基本的に『クライアントから感謝される』仕事です。クライアントから頼られ、今までの経験・知識を提供してあげることで、クライアントに喜ばれます。
このことから、監査法人での業務の何十倍も面白さを感じることができます。
監査法人時代、前のめりで仕事ができましたか?
コンサルでは、『あぁ、これが本当に面白い仕事なんだ』と思える程、前のめりで仕事ができますよ。

年収がほぼ確実に上がる

中には年収維持というコンサルティングファームもあるのかもしれませんが、ほぼ確実に、監査法人/事業会社よりも年収が増加します。
なぜなら、『コンサル』は直接クライアントの収益性を向上させる業務だからです。(一方、『監査』や『経理』は収益獲得に直接関係しないため、給与が伸び悩みます。)
ちなみに私の場合は、会計士歴5年目で転職し、年収が700万⇒900万に増加しました。
『やりがい』『高収入』が同時に手に入るので、個人的にコンサルはかなりオススメです。

【失敗談】私がコンサルへの転職に失敗した理由

【失敗談】私がコンサルへの転職に失敗した理由

私は監査法人に入社する前から、コンサルタントになろうと考えていました。

監査法人で経験を積み、念願のコンサルへ転職したのですが、結論としては転職活動に失敗したと感じています。

 転職に失敗した理由

  • 企業研究が足りなかった
  • 面接を受けただけでは、会社の内情は分からない

 

企業研究が足りなかった

「コンサル業界の知識」はネットで調べれば分かりましたが、これで満足してしまい、1つ1つの企業の分析が足りませんでした。

たとえば私はM&Aに関する実務を経験したかったので、「M&A」や「財務DD」と記載のあるコンサル求人をピックアップしました。

そして、「入社すればM&Aを経験できる!」と勝手に思い込んでいました。

しかし、それは大きな間違いでした。

私が入社したのは職員200~300名ほどの中堅コンサル会社でしたが、そのうちM&Aを担当しているのは15名ほどの小さな部署だったのです。

人数が少ないですから、案件も少なく、M&Aに携わることはほとんどありませんでした…。

それよりも、「プロジェクトファイナンス」といった特殊な領域を任されることが多く、希望する経験を積むことができませんでした。

ここでの失敗は、「やりたい仕事ができるのか」を調べなかった事です。

こんな単純なリサーチ不足により、1度の転職を棒に振ります。

ちなみに、私と同時期に入社した会計士陣(6名)のうち、5名は既にその組織を辞めています。(5名とも、1~2年で辞めました。)

私と同じような失敗をする方は、本当に多いです。

転職を失敗したくなければ、リサーチを徹底してください。

 

面接を受けただけでは、会社の内情は絶対に分からない

私は「面接での雰囲気」も重視していました。

面接での雰囲気が、実際の社内の雰囲気に近いと考えたからです。

しかし、これは大きな間違いでした。

私が入社したコンサル会社の面接での雰囲気は、非常に温和で、優しい方が多い印象を受けました。

しかし入社後は全く違い、部署間のコンフリクトによる陰湿な嫌がらせや、パワハラが横行していました。

このことから、「面接での雰囲気」は参考にならないと感じました。

特に、公認会計士は変わった人が多いです。

EYという大組織にいた頃でさえそう感じていましたが、組織の規模が小さくなるほど、更に「個性」が強まるようです。

組織が小さくなるほど、個人プレーが多くなります。

ビックリしたのが、上司でさえも「自分の知識」が他者に漏れることを恐れ、部下に必要な知識を教えないことでした。(もちろん全員ではありませんが。)

少し愚痴っぽくなってしまいましたが、「面接で組織の雰囲気を知る」という考えは失敗だと感じました。

特に、良い事しか言わない組織(かつ人員を多く募集している組織)には気を付けた方が良いです。

 

コンサル業界の求人動向

コンサル業界の求人動向

コンサル業界の転職市場は、景気に左右されます。
なぜなら、景気が良い時はコンサルタントを雇う余裕があるからです。

たとえば景気が悪い時は、M&Aという投資戦略を行う企業が減ります。すると必然的に、M&Aコンサルを雇う企業も減ります。
また、従来は外部委託していた会計税務コンサルも、できる限り内部で行おうというマインドになります。
再生系は逆に伸びる傾向にありますが、元々利益率が低く、さほど会計士を必要とするコンサルティングファームは増加しないでしょう。

2020年現在はどうかというと、会計士の転職市場は、やや売り手市場です。

ただし、近年会計士の数が足りてきており、買い手市場に転じてきています。(監査法人の定期採用を見ても、明らかですよね。)

売り手市場というチャンスを逃さない為にも、コンサルの求人が減り始める前に、ある程度求人をピックアップしておくと良いですよ。

 

会計士がコンサルへの転職を成功させる方法

会計士がコンサルへの転職を成功させる方法

まず基本的なお話ですが、転職時には次のような準備を行います。

  • スキルの棚卸
  • 12項目の自己分析
  • 業界研究

転職活動が初めての方も多いと思いますが、上記は転職活動の基本となります。(ここでは解説を割愛します。転職エージェントに聞けば教えてくれますからね。)

次に、「会計士がコンサルへの転職を成功させるポイント」を解説します。

ポイントは入念な「企業研究」です。

企業研究は念入りに!

私の失敗談でもお話しましたが、意外と「企業研究」が不十分なまま転職を決めてしまう方が多いです。

実際に転職活動をしてみると分かりますが、活動はとてもタイトなスケジュールになるため、どうしてもリサーチ不足になってしまうのです。

※ 通常、内定が出てから「2週間」が承諾期間となります。また、通常は3~5社の面接を同時に進めることになります。

企業研究としてリサーチすべきポイントは、次の3点です。

 企業研究のポイント

  • 「強み」をリサーチ
  • 「具体的な仕事内容」をリサーチ
  • 「社内環境」をリサーチ

「強み」をリサーチ

組織がどの市場で戦っていて、どの業務に強みを持っているのか、これを必ずリサーチしましょう。

たとえば私が転職したコンサルでは「太陽光発電」というニッチな分野に強みを持っていましたが、売電価格の法改正により、売上が大きく変動しました。

中小のコンサルになると、市場環境により経営悪化→労働環境の悪化、という流れも十分あり得ますのでリサーチは必須です。

なお、活動期間には制限がありますので、転職エージェントに聞いてしまうのが効率的です。

「具体的な仕事内容」をリサーチ

求人票に「財務DDができます」「バリュエーションができます」と書いてあったとしても、主としてその仕事が振られるとは限りません。

たとえば私の得た求人票には「業務内容:M&A等」と記載されていましたが、実際はほとんど携わることがありませんでした…。

求人票の記載内容は古いケースがあり、必ずしも自分のやりたい業務ができるとは限りません。

私のような失敗をしないためにも、事前に、具体的にどのような仕事が振られるのかを聞いておきましょう。

「社内環境」をリサーチ

業務内容だけで転職先を決めてしまうと、長続きしない可能性があります。

「仕事のやりがい」だけで決めてしまうのはNGです。
社内環境(つまり、組織の雰囲気)をリサーチすることもお忘れなく。

私のケースでは、面接での雰囲気=社内の雰囲気と捉えてしまい、失敗しました。

リサーチの際は、「離職率」「若手の割合」など、客観的数値で判断することも大切です。

私の転職先は、面接での雰囲気と実際の雰囲気が全く異なり、若手はどんどん辞めていました。(後で思い返すと、若手の割合が非常に少なく、大量に会計士を募集しているなど不審な点が多くありました。)

本当に良い職場なら、そう簡単に人は辞めないはずです。

 

コンサル志望の会計士におすすめの転職エージェント

コンサル向けの転職エージェントの活用法

転職エージェントを利用する際は、「マイナビ会計士」がオススメです。

会計士専門のアドバイザーから助言をもらえますから、有利に転職ができるでしょう。
>>関連記事:会計士にオススメの転職エージェント【比較20社】

ちなみに、私自身もマイナビを使ってFAS系コンサルに転職しました。

無料で利用したい方は、下記リンクから登録できます。