公認会計士・税理士の藤沼です。

転職を考えている会計士にとって、「転職エージェント選び」は悩みどころです。

そこで今回は、会計士専門の求人サイト JICPA Career Navi の評判・口コミを紹介します。

実際に私も利用しましたので、その感想も踏まえて、利用者目線でお話したいと思います。

この記事を書いた人

藤沼 寛夫

藤沼 寛夫

35歳
公認会計士・税理士

2014年 2月 EY新日本監査法人 入社
2018年 7月 FAS系コンサル会社 入社
2019年10月 藤沼会計事務所 開業

中小企業様向けに、M&A / 監査 / AUP 等のサービスを提供しています。

 

JICPA Career Naviとは?

JICPA Career Naviは、日本公認会計士協会無料職業紹介所(キャリアセンター) が運営する求人情報サイトです。

「転職エージェント」ではないため、エージェントサービスを受けることはできず、自ら求人を探して応募することになります。

また、求人への応募をするには「公認会計士研修登録番号」が必要となることから、利用者は「公認会計士」及び「公認会計士試験合格者」のみに限定されています。

 

JICPA Career Naviの求人数

JICPA Career Naviの求人数

実際に、JICPA Career Naviを使用し、求人数を調べてみました。

JICPA Career Naviの保有する求人数

  • 東京  :112件
  • 東京以外: 76件
  • 合計  :188件

(2022年4月1日現在のデータ)

また、求人の内訳は次のとおりです。

188件
職種求人件数
経理   – 事業会社42件
内部監査 – 事業会社0件
経営企画 – 事業会社0件
FAS コンサル4件
会計事務所・税理士法人3件
監査法人139件
金融・ファンド0件
その他0件

抽出対象:JICPA求人検索システム
(2022年4月1日現在のデータ)

JICPA Career Naviが保有する求人数は、かなり少なめでした。

監査法人の求人数は多く見えますが、同一の監査法人による複数の求人がカウントされているため、実態はもう少し少なめです。

会計士が転職する際、積極的に利用する必要はない…かもしれません。

ただし、利用するメリットもあります。

 

JICPA Career NAVIを利用するメリット

JICPA Career NAVIを利用するメリット

JICPA Career Naviを利用するメリットは、大きく3つあります。

JICPA Career Naviを利用するメリット

  • 官公庁向けの求人がある
  • 構成員内訳・男女比が分かる
  • 業務の割合が分かる(監査・非監査)

それぞれ解説します。

 

① 官公庁向けの求人がある

  • 財務省(関東・東海)
  • 東京国税局
  • 外務省

などなど、通常の転職エージェントでは中々みられない官公庁の求人が見られました。

日本公認会計士協会ならではの求人案件と言えるでしょう。

 

② 構成員内訳・男女比が分かる

JICPA Career Naviになら男女比が分かる

JICPA Career Naviの求人には、必ず、会計士の割合や男女比率などが細かく記載されています。

「男女比率」を軽視される方が多いですが、特にワークライフバランスを気にされる方は、重要な指標です。

なぜなら、女性比率の高い職場はワークライフバランスも整いやすい傾向にあるからです。(参照:【会計士向け】ワークライフバランスを取り戻せる転職先と探し方

また、女性にとっても同性職員の多さは気になると思います。

意外と「男女比」を載せている転職エージェントは少ないため、これもJICPA Career Naviを利用するメリットの1つです。

 

③ 業務の割合が分かる(監査・非監査)

JICPA Career Naviなら、業務内容がイメージしやすい

特に、監査法人への転職時に役立つのが「業務の割合」です。

たとえば、FASも同時に経験するために「中小監査法人」への転職を考えた時、「どの程度FASに関与できるのか」は気にしなければなりません。

JICPA Career Naviの求人には、これら業務の割合も表示されているため参考になります。(もちろん目安ですが)

また、クライアント数やクライアントの内訳も知ることで、「自分がどのようなチームに配属される可能性があるのか」を予測することができます。

こちらも「求人票」の段階で掲載している転職エージェントは少ないため、JICPA Career Naviを利用する際のメリットになるでしょう。

 

JICPA Career NAVIを利用する際の注意点

JICPA Career NAVIを利用する際の注意点

JICPA Career Naviを利用する際は、次の2点に注意が必要です。

JICPA Career Naviを利用する際の注意点

  • 応募してみないと組織の雰囲気が分からない
  • 他の転職エージェントと求人が被る

それぞれ解説します。

 

① 応募してみないと組織の雰囲気が分からない

JICPA Career Naviは、求人サイトです。

求人票にはある程度組織情報が記載されているものの、

  • 実際にどんな人が働いているのか?
  • 残業はどの程度なのか?

など、組織の定性的な情報は実際に応募し、面接を受けなければ分かりません。

この点「転職エージェント」であれば、担当コンサルタントが雰囲気などもリサーチしている為、応募前に知ることができます。

 

② 他の転職エージェントと求人が被る

JICPA Career Naviは、実は他の転職エージェントと提携しています。(下記参照)

JICPA Career Naviは他の転職エージェントと求人が被る

そもそも、JICPA Career Naviは「公認会計士協会」が無償で運営しているため、マンパワーに限界があります。

そのため、他のエージェントの利用を促すことで、間接的に会計士の転職を支援しているようです。

つまり、(例外もあるかもしれませんが)JICPA Career Naviにある求人は、他の転職エージェントにもある、ということになります。

手軽に求人を検索できるメリットはありますが、実際に応募する際には、他の転職エージェントから応募した方がメリットは大きいでしょう。

 

JICPA Career Naviを実際に利用した感想

JICPA Career Naviを実際に利用した感想

私自身も、JICPA Career Naviを利用した経験があります。

私の場合は、独立後に非常勤職員として働ける監査法人を探した際、JICPA Career Naviから応募して面接に行きました。

応募まではかなりスムーズに進みますが、実際に面接を受けてしまうと、「内定を断りづらい」と感じました。

通常の転職エージェントであれば、内定後に事態をしたい場合、エージェントに代理で断ってもらうことができます。

しかし、JICPA Career Navi経由での応募をすると全て自分で行わなければならず、内定辞退にやや後ろめたさがありました。

特に、監査法人出身の会計士であれば、(現状は売り手市場なので)ほぼ内定は出ます。

やはり 応募するなら転職エージェント経由のほうが良いな…と感じました。

 

JICPA Career Naviのまとめ

以上です。

JICPA Career Naviは無料ですぐに利用可能ですが、その反面、求人数がとても少ないというデメリットがありました。

転職活動をされる場合には、より多くの求人数・選択肢の中から選ばれることをおすすめします。