公認会計士・税理士の藤沼です。

会社員が辛くなり、フリーランスになりました。

事業が軌道に乗り、独立4年目に入りました。(2022年現在)

「会計士でフリーランスって、リスクが高そう…」

そう思った方は、もったいない。

非常にメリットが多いのです。

 本記事を読むメリット

  • フリーランスになる メリット・デメリット が分かる
  • フリーランスでの成功のコツが、ちょっとだけ分かる

あまり知られない「フリーランスとしての生き方」について、(自慢できるような物ではありませんが)お話したいと思います。

 

この記事を書いた人

藤沼 寛夫

藤沼 寛夫

35歳
公認会計士・税理士

2014年  2月 EY新日本監査法人 入社
2018年  7月 FAS系コンサル事務所 入社
2019年10月 藤沼会計事務所 開業
2020年  4月 税理士登録

 

会計士がフリーランスとして働く道、アリなの?

会計士がフリーランスとして働く道、アリなの?

一番の疑問。

それは 、

「フリーランスになる道がアリなのか?」

という事。

よく聞かれます。(そして、たまに好奇の目で見られます)

結論としては、大アリです。

むしろ「なぜみんな会社辞めないの?」とさえ、本気で思っています。

私はフリーランスになったことで、多くのメリットを得ました。

運もあると思いますが、年々、1人で事業を拡大できています。

2022年現在で、年収は会社員時代の3倍くらいになりました。(特別、私が優秀なわけではありません)

 

公認会計士資格を取得すると、なぜか皆さん、会社にしがみつきたがりますよね。

謎です。

リスク…? ほとんどありません。(詳しくは後述します)

 

かんたんに経歴紹介

かんたんに経歴紹介

先に、カンタンに経歴紹介します。

 私の経歴

  • 2014年 – 2018年:EY新日本監査法人
  • 2018年 – 2019年:東京共同会計事務所
  • 2019年  2月 :フリーランスになる(事務所開業)
  • 2020年10月 :法人設立(主にFASを受託)

2022年現在、35歳です。

EYに入社したのが2014年2月でしたので、ちょうど会計士歴5年でフリーランスになりました。

2020年10月に(節税のために)事業を法人化しましたが、私一人の会社ですので、今もフリーランスと言えるでしょう。

紹介はここまでです。

次に、フリーランスになって得たメリットをお話します。

 

会計士がフリーランスになるメリット

会計士がフリーランスになるメリット

結論としては、ストレスが無くなって年収上がりました。

ちょっと乱暴なので、もう少し細分化します。

 会計士がフリーランスになって得たメリット

  1. クライアントを自由に選べる
  2. 時間に拘束されない
  3. ストレスほぼゼロ
  4. 年収が上がった
  5. 何もしなくても良い

現在進行形で、毎日実感しています。

これは自慢でもなんでもなく、誰でも、フリーランスになれば(会計士なら)皆さん得られるメリットです。

私自身は、むしろビジネスマンとしては能力の低い人間ですから、誰でもなれます。

1つ1つ解説します。

 

① クライアントを自由に選べる

クライアントを自由に選べる
仕事をしていて「面倒なクライアント」は いませんでしたか?

私は経験があります。

「パワハラ」「クレーマー」に直面したことが、何度も何度も。

それでも、組織の構成員として、丁寧に対応しなければなりません。

しかし  フリーランスになると、仕事を自分で選べます。(当たり前だけど、凄く大きなメリット)

採算が悪ければ、断れば良いのです。

口うるさければ、契約を切れば良いのです。(実際、私はそうしてます)

事業規模が大きくなると「風評」とかを気にしますが、「フリーランス」くらい規模が小さいと  風評なんかどうでも良い話です。

また  誰にも縛られず、自分で仕事を選べますから、自分のやりたい仕事に集中できるというメリットもあります。

自分の伸ばしたいスキルに注力できますから、スキルアップにもなり、一石二鳥です。

会社員だったら、やりたくない仕事でも  完遂しなければなりません。

 

② 時間に拘束されない

時間に拘束されない

フリーランスになると、時間を全てコントロールできます。

その結果、次のような効果が得られました。

 時間をコントロールできるようになった結果

  • いつでも休める
  • 平日、昼まで寝れる
  • 平日、夜更かしできる
  • 平日、役所・銀行に行ける
  • 平日、遊びに出かけられる
  • パジャマで仕事できる
  • どこでも仕事できる
  • 昼食後、すぐに歯磨きできる
  • 妻の仕事が遅い日は、代わりに料理を作れる
  • 移動時間が減少
  • いくらでも副業ができる

ダメ人間(遊んでばっかり)に見えるかもですが、、、正直な感想です。

さらに本音を言うと、私は「ラク」がしたくてフリーランスになりました。

会社を辞めて2年経ちますが、今も楽して生活しています。

もし、私と同じような発想をお持ちの会計士の方は、すぐにでもフリーランスになる事をオススメします。

もちろん  仕事があるからこそ、の話ですが。

仕事・年収については後述します。

 

③ ストレスほぼゼロ

ストレスほぼゼロ

私にとって  一番のメリットでした。

自由に環境を選べるフリーランスは、「人間関係でのストレス」がほぼゼロです。

私はチームでの仕事が苦手だったので、今はずっと1人で仕事をしており、対人関係でのストレスがなくなりました。

上下関係もないため、上司からのプレッシャーを感じることもありません。

もちろん、(先述した理由により)嫌なクライアントもいません。

気乗りしなければ 仕事を休めますから、体力もあまり使いません。

 

④ 年収が上がった(2年目から)

年収が上がった(2年目から)

2018年、会社員時代の年収は900万ほどでした。

2019年、フリーランス1年目の年収は600万ほど。

2020年、フリーランスでの年収は1,000万を超えました。

2022年現在、フリーランスとしての年収は2,000万を超えました。

フリーランス1年目から わりと稼げているのは、監査法人の非常勤(いわゆる業務受託者)をしたからです。

会計士がフリーランスになるなら、非常勤は必須です。

私の場合、時給7,000円 で非常勤をしており、1日は働けば(残業なしで)5万円です。

週3日、残業なしで働くだけで年収800万円。かなり美味しいです。

 実際にもらった給与明細(勤務日数は5日)

実際にもらった給与明細(勤務日数は5日)

たった5日で、額面25万円です。

事実、フリーランスの方が 正社員よりも稼げます。(しかも楽)

2年目で本業も安定してきたため、非常勤と合わせると年収は 1,000万 を超えました。

(勝手な想定ですが、4年目で年収3,000万を目指しています。)

そんな感じで、フリーランスになってもある程度稼げてしまうのが、公認会計士の良いところです。

なお、非常勤の求人の探し方等は監査法人非常勤がオススメな理由+求人の探し方で詳細に解説しています。

 

⑤ 何もしなくても良い

何もしなくても良い

「今の環境が嫌だから、とりあえず会社を辞めたい」

そんな方も多いと思います。(特にBIG4勤務の方)

普通の会社員なら、(転職せずに)会社を辞めただけでは「フリーター」と呼ばれます。

しかし 公認会計士の場合、フリーターではなく「会計事務所の所長」という扱いになります。

事実、(税務署に提出する開業届とは別に)会計士協会に対し、個人事務所名で開業申請を出すのですから。

もちろん実態は何もしていないのですが、世間的には、それで通用します。

仮に、たとえば半年後  就職先を探す際にも、「会計事務所をやっていた」と言い張ることができます。

先述の「監査のバイト」さえやっていれば、十分余裕のある生活ができるでしょう。(バイトなので、責任もない)

フリーランスという選択肢は、「とりあえず休みたい」という方にもオススメです。
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会計士がフリーランスになるデメリット

会計士がフリーランスになるデメリット

結論としては、フリーランスは超おすすめです。

しかし、デメリットもあります。

 フリーランスになって感じたデメリット

  • 賃貸物件の審査に落ちる可能性がある
  • 運動不足になる
  • 1年目は収入が安定しない

年収については一番気になる点かと思いますので、「クライアント獲得の手段」なども後述しています。

 

① 賃貸物件の審査に落ちる可能性がある

賃貸物件の審査に落ちる可能性がある

私は、2020年10月に 事業を法人化しました。

法人税法では、自宅を法人名義で賃借し、役員(自分)に貸し付けることで社宅扱いにできます。

ここで、賃貸料相当額は(一般的な住宅なら)90%以上になるため、個人事業主に比べて大きく節税ができます。

ざっくり、年間25万円程度の節税を見込んでいました。

そこで私は、法人契約可能な物件を探したのですが、すべて審査落ちでした。

特にフリーランス1年目は、審査が非常に厳しいそうです。(通常、過去2年分の納税証明書を求められます。)

もし  引っ越しを考えている方は、会社員時代に契約しておくことを強く推奨します。

 

② 運動不足になる

運動不足になる

監査以外は、ほぼ家(または近所のカフェ)に籠りっきりのため、運動不足になります。

一般企業でも、コロナ禍により在宅ワークが増えたため、フリーランス特有のデメリットではないかもしれませんが。

ただし、時間に余裕のあるフリーランスですから、スキマ時間に散歩したりジムに行ったりすることで解消できます。

 

③ 1年目は収入が安定しない

1年目は収入が安定しない

監査のアルバイトを除けば、1年目は収入が安定しません。

どんなビジネスにおいても、初月から好調、なんてことは無いのです。

会計税務で稼ぐのであれば、顧問先やプロジェクトの契約を開拓するまでに 時間を要します。

ただし 一度顧客を獲得し、一連のサービスを提供できてしまえば、あとは横展開するだけです。

私が2年目に大きく所得を増やせたのも、それが理由です。

では次に、クライアント獲得の手段をご紹介します。 何かヒントになれば幸いです。

 

会計士がフリーランスになり、クライアントを獲得する手段

会計士がフリーランスになり、クライアントを獲得する手段

フリーランスになると、仕事はもはや「何でもアリ」です。

会計税務以外にも、(アイデアさえあれば)どんなビジネスもできます。

実際、私は会計税務以外の分野で独立する会計士も多くいます。

しかし、そんな方ばかりではないと思うので、「会計事務所として」クライアントを獲得する手段もご紹介します。

 会計事務所としてのクライアント獲得手段

  • 前職からの紹介
  • 税理士登録する
  • セミナーを開く
  • HPを作成し、自ら集客する
  • 監査法人の非常勤職員になる(オススメ)

このうち、私が最も効果を感じた(直接、売上になった)のは「監査法人の非常勤バイト」です。

では1つ1つ解説します。

 

① 前職からの紹介

前職からの紹介
よくあるケースですが、残念ながら、私は誰からも紹介を受けませんでした。

前職で大した成績を残せなかったので、、、当然ですね。

そのため、私はこの方法でクライアントを獲得していません。

会計事務所から独立された方などは、(初めの数年は)紹介で契約を獲得し → 口コミ等から直接契約を増やす という流れが一般的です。

 

② 税理士登録する

税理士登録する

私は、税理士登録をしています。

所属は「東京税理士会本所支部」です。

税理士登録した直後から、月1~3件ペースで税務顧問の依頼が来るようになりました。

1件あたりの契約報酬は、そこまで大きくありません。

しかし、積み上げると 大きくなります。

  • 5万円/月 の顧問契約 × 10件 = 月50万円の安定収入

顧問契約は、(よほどの悪さをしない限り)切られることがありません。

この「安定収入」は、精神衛生的にも非常に良いです。

ただし、税務の経験がない方にはややハードルが高いかもしれません。

 

③ セミナーを開く

セミナーを開く
どこで? と思われるかもしれませんが、意外と簡単です。

たとえば経理実務の学校というページでは、普通に講師を募集しています。

講義内容は自由に指定でき、得意かつ需要のあるジャンルで講義を行います。

セミナー講師をすると、クライアント予備軍と直接コンタクトを取ることができるため、それが仕事に繋がりやすいでしょう。

※ 案件に繋げるコツとしては、経営者向けの内容がオススメです。

ちなみに(私の場合)契約では、セミナーの売上がすべて講師に入る契約でした。

その代わり、講義はすべて自分で準備しなければなりません。

 

④ HPを作成し、集客する

HPを作成し、集客する

会計士は「営業」を苦手とする方が多いです。

私も例外ではなく、今まで電話で営業などしたことがありません。

しかし  HP(ホームページ)を作ってしまえば、Webサイトが代わりに集客します。

Web制作にはSEO/セールス等、専門的なスキルを要しますが、Web制作代行会社も数多く存在します。

私もWeb制作事業を少しやっており、会計事務所のHPを作りたい方向けに、無料でサービスしています。

運用はご自身でやって頂きますが、ご興味のある方はお問い合わせください。
>>お問い合わせ

 

⑤ 監査法人の非常勤職員になる(オススメ)

監査法人の非常勤職員になる(オススメ)

フリーランスになるなら、非常勤は必須です。

中小の監査法人には、本業で会計事務所を運営している会計士 が多く働いています。

非常勤職員同士  横のつながりを形成することで、仕事を紹介し合うことがよくあります。

私自身も例外ではなく、顧問+タイムチャージの契約を得られました。

勤務日数に制限を設けない法人もありますから、時間を拘束されることも まずありません。

 

また、「メリット」でもお話したとおり、監査はとても美味しいバイトです。

求人にもよりますが、安くても時給6,000円、高い法人は時給10,000円まで提示されます。

会計士同士のコミュニティができ、クライアントも得られ、生活できるだけの収入が得られます。

フリーランスになるなら、非常勤はマストです。

 

会計士がフリーランスとして成功するコツ(ご参考程度に…。)

会計士がフリーランスとして成功するコツ

ちょっとだけ、偉そうなことを書かせてください。(申し訳ありません)

そもそも 私がこの記事を書いたのは、会計士の方に「もっと自由な発想を抱いて欲しい」と思ったのがきっかけです。

皆さんは、「会計士になった以上、会計・税務で稼がないといけない」と思っていないでしょうか。

もしそうなら、私は「もったいない…!」と思ってしまいます。

よく考えて頂きたいのですが、この世に存在するビジネスは、会計・税務だけではありません。

多種多様なビジネスが存在し、会計・税務以外でも、稼げるビジネスはたくさんあるのです。

私はむしろ、会計・税務以外のビジネスをした方が稼げる、と確信しています。

公認会計士資格を取得したら、当然ですが、会計・監査のスペシャリストを目指します。

これは間違いではありません。

しかし  ある程度キャリアを積むと、年収はさほど伸びなくなり、仕事量・ストレスが増加し始めます。

これは、会計・税務のスペシャリストが多いからです。(つまり、供給が満たされている)

これからは、会計・税務とは全く関係のない、別のスキルを身に付けるのもアリだと思います。

 

今の会社で疲弊しているなら、「フリーランス」という選択肢はアリです。

まとめです。

  • フリーランスになると、ストレスはほぼゼロ
  • 年収は、1年目は安定しない
  • 監査のバイトは必須

特に、監査法人の非常勤はビックリするほど美味しいです。

まだ在職中の方も、求人だけは先に見ておくと良いですよ。

私が見た時は、時給10,000円 という衝撃的な法人もありました。

このような高時給の求人は、公開後すぐに埋まってしまうため、継続的な求人収集が大切です。

ちなみに、私が非常勤求人を探した時は、「マイナビ会計士」というエージェントを使いました。

マイナビ会計士は、唯一「非常勤求人」を取り扱っているエージェントです。

以上、フリーランスになった会計士として、体験談をお話してみました。

ストレスのない生き方を考えている方には、とってもオススメです。