公認会計士・税理士の藤沼です。

監査法人を退職し、独立のかたわら 監査法人で非常勤をしています。

時給7,000円 なので7時間働けば日当5万円。
月に16日働けば、年収1,000万です。(残業なし)

ご存じの方も多いと思いますが、非常勤はかなり稼げます。

更に、メリットは金銭面以外にもあるのです。

そこで今回では、「監査法人の非常勤がオススメな理由」と「高時給の非常勤の探し方」をご紹介します。

 想定読者

  • 会計士として独立されている(又はその予定の)方
  • 女性会計士の方
  • ストレスのない仕事がしたい会計士の方

また、記事の情報を担保するため、「私が非常勤職員として勤務したときの給与明細」も掲載しました。
>>私の給与明細にジャンプ

実際に働いてみると良いことばかりでしたので、同じ会計士の方へ情報共有したいと思います。

この記事を書いた人

藤沼 寛夫

藤沼 寛夫

35歳
公認会計士・税理士

2014年  2月 EY新日本監査法人 入社
2018年  7月 FAS系コンサル事務所 入社
2019年10月 藤沼会計事務所 開業
2020年  4月 税理士登録

 

監査法人での非常勤が超オススメな5つの理由

監査法人での非常勤が超オススメな5つの理由

私が監査法人で非常勤として働いてみたところ、5つのメリットを感じました。

 監査法人非常勤のメリット5つ

  • 給料(時給)が2倍になる
  • 拘束時間が短い
  • 人間関係がフラット
  • 主査を任されない
  • 人脈が広がる

もちろんデメリットもありますので、そちらも後述します。

 

メリット① 給料(時給)が2倍になる

監査法人の非常勤メリット① 給料(時給)が2倍になるご存知の方も多いと思いますが、監査法人の非常勤は給料が非常に高いです。

平均でどのくらいなのか、実際にエージェントから求人を入手し、調べてみました。

以下の図は、2021年現在での「東京都内にある監査法人の非常勤時給単価」です。(15法人で比較)

監査法人非常勤の時給比較

(情報Source:レックスアドバイザーズ

監査法人によっては時給単価に幅をもたせている法人(たとえば時給6,000円~8,000円など)もありますが、ここでは低い方の金額を集計しています。

グラフから分かる通り、各社 4,667円/時~8,571円/時 と幅があり、平均すると 時給6,469円 という結果になりました。

一般的なアルバイトと比較すると、約6倍の時給単価です。

上記は簡易的な集計ですので、きちんと探せば、もっと時給の高い監査法人が出てくるはずです。

私が見た中で 最も時給単価が高かったのは、「10,000円/時」というものでした。(人気だったのか、すぐ掲載から消えてしまいまいたが)

 

【給与明細】私の場合は、このくらい貰っています。

ちなみに、私が非常勤をして得たお給料(1月分)は、このくらいです。

監査法人非常勤の閑散期の給与明細

※ 法人を特定できる可能性のある個所にはマスキングをしています。

上記は、実際に私が 時給7,000円 で 5日間 働いた月の給与明細です。(雇用契約で非常勤として働いているため、源泉分が差し引かれます)

5日間 の勤務で、額面 22万円 です。(1日6時間勤務、残業は計2時間)
なお、私の契約している法人ではランチ代(1,400円まで)も出ます。

正社員(EY)時代は、2,000時間働いて年収720万円でした。

時給に換算すると3,600円になるので、当時の 約2倍 稼げている計算になります。

また、繁忙期となる4月の給与は次のとおりでした。

監査法人非常勤の繁忙期の給与明細

14日 勤務して、額面は 77万円 でした。(1日6時間勤務、残業は1日2時間)

私は稼働日数を抑えていますが、フル出勤なら 月収120万円 くらいになります。

かなり美味しいと思います。

期末監査以外は残業がほぼゼロでしたので、体への負担もほぼありません。

 

メリット② 拘束時間が短く、負担が少ない

監査法人の非常勤メリット② 拘束時間が短く、負担が少ない

私の契約している法人もそうですが、非常勤職員は基本的に「拘束時間が短い」という特徴があります。

正規社員の方々がチームを主導し、非常勤職員はそれに従うといったスタッフ的な役割がメインのため、残業時間少ない傾向にあります。

実際、私自身も四半期はほとんど残業がなく、期末監査時のみ1日2時間程度の残業時間でした。

また、非常勤職員は時給単価が高いですから、法人としては「あまり残業をさせたくない」というのが本音なのだと思います。

BIG4では残業が多い傾向にあるようですが、中小監査法人なら環境が異なり、たとえば定時が6時間だったり「残業ゼロ」の契約ができたりと様々です。

拘束時間が短いことにより、本業に専念することができたり、子育てに集中することができる、といったメリットに繋がります。

残業時間を抑えたい方は、BIG4よりも中小監査法人がオススメです。

 

メリット③ 人間関係のストレスが少ない

監査法人の非常勤メリット③ 人間関係のストレスが少ない

非常勤で働いていると、人間関係のストレスをほとんど感じません。

そもそもアサイン日数が少ないため、チームにどっぷり漬かることがなく、人間関係のいざこざに巻き込まれづらい為です。

EYで正社員で働いていた頃は、チーム内のいざこざやパワハラ等、人との距離が近いことによるストレスを感じていました。

しかし、非常勤になるとチームとの関係が(良い意味で)希薄になり、ストレスがほとんど無くなりました。

※ ただし、「今働いている監査法人で契約をそのまま非常勤に変更」したような場合は、人間関係でのストレスが継続する可能性があります。

ストレスなく働きたい方には、非常勤という働き方がとてもオススメです。

 

メリット④ 主査を任されない

監査法人の非常勤メリット④ 主査(インチャージ)を任されない

基本的に、主査(インチャージ)は常勤の会計士が担当します。

そのため、非常勤の会計士はスタッフ業務に専念でき、これがとても気楽です。

たとえば、次のような作業は任されません。

 やらなくて良い作業(例)

  • パートナーの日程調整
  • チームメンバーのアサイン調整
  • 監査計画の立案
  • 監査調書のレビュー
  • 審査
  • 必要以上のコミュニケーション
  • 飲み会

マネージメント・審査関連の作業が不要ですので、振られた作業だけをこなせば問題ありません。

初めのうちは、J1に戻ったような感覚になるとともに、「こんな仕事で、給料もらって良いのかな?(しかも超高給)」という感じがしました。

必要以上に責任が求められないため、家に帰った後に「あの部分大丈夫かな?」と心配するようなこともなくなります。

もちろん、後輩の育成なども不要です。

責任の軽い仕事をしたい方にも、非常勤という働き方はオススメです。

 

メリット⑤ 人脈が広がる

監査法人の非常勤メリット⑤ 人脈が広がる

特に 独立されている方のメリットになるのが、人脈形成です。

非常勤職員が多い監査法人の場合、同じように独立されている会計士の方が多く在籍しています。

独立している会計士たちと簡単に人脈を作ることができますので、それを自分の仕事に結びつける事が可能です。

たとえば私の場合、監査法人つながりで新しい契約を頂いたことがあり、逆に私の事務所の仕事を別の会計士に依頼したこともあります。

独立初期は、自ら仕事を取ることが本当に大変です。

実際に稼いでいる会計士と仲良くなることで、仕事の取り方や契約書の作成など、経営実務を学ぶことができますので、非常に有益な経験になります。

 

監査法人で非常勤をすることのデメリット

監査法人非常勤のデメリット

監査法人で非常勤職員として働くことのデメリットは、「契約が1年更新である」という点です。

形式的には「業務委託契約」が基本になりますので、契約を切られることが有り得ます。

そのため、「長期間、非常勤職員として働きたい」と考える方は、1つのリスクとして捉えておくべきでしょう。

ただ、実際のところ契約を切られた方を見たことがないため、可能性としては低いと思います。

結局どの監査法人も人手不足ですので、契約解除というケースは非常に限定的です。(貸与PCを失くしたり、クライアントを喪失させた、等のようなケース)

また、監査法人によっては非常勤契約を「雇用契約」として締結する法人もあり、このような場合には契約を切られることはまずありません。

 

非常勤契約をするなら、絶対「中小監査法人」がオススメ

非常勤契約をするなら、絶対「中小監査法人」がオススメ

非常勤先の監査法人を選ぶ際は、大手監査法人よりも中小監査法人を選んだほうが絶対に得です。

 中小監査法人を選ぶべき2つの理由

  • 時給単価が非常に高い
  • ムダな作業が少ない

実際に求人を見れば明らかですが、BIG4よりも中小監査法人の方が、時給単価が断然良いです。

大手監査法人が時給4,000円~5,000円であるのに対して、中小監査法人では平均6,500円高い法人だと時給10,000円です。

BIG4のようなムダな作業(大量のバウチング・文書化など)も求められないため、苦痛もだいぶ減ります。

私も中小監査法人で非常勤をしていますが、BIG4特有のピリピリとした空気がなく、ストレスをほとんど感じません。

ただし「リモートワーク」に対応していない法人もありますので、「リモートで仕事をしたい」という方は 求人を選ぶ際にご注意ください。

 

監査法人の非常勤求人の探し方【3選】

監査法人の非常勤求人の探し方

監査法人の「非常勤の求人」の探し方には、次の3種類があります。

 非常勤を募集している監査法人の探し方

  1. JICPA Career NAVIで探す
  2. 知人の会計士に紹介してもらう
  3. エージェントを使う(オススメ)

 

① JICPA Career NAVIで探す

こちらは、日本公認会計士協会が提供するサービスです。

公認会計士または公認会計士準会員(会計士補)であれば、登録作業を完了させた後に利用することができます。

手順は、以下の通りです。

  1. JICPA Career NAVIにアクセス
  2. 左のメニューにある「登録がまだの方」というボタンをクリック
  3. 「個人情報保護」の確認項目にチェックを入れ、次に進む
  4. 各種情報を入力し、完了。

これで、日本公認会計士協会が提供する求職情報を閲覧できるようになります。

ただし、デメリットとして「求人数が非常に少ない」という欠点があります。

「時給の良い求人がない」「家から近い監査法人が少ない」といった弊害がありますので、すこし不便でした。

 

② 知人の会計士に紹介してもらう

もし、ご知人に非常勤として働いている会計士がいる方は、紹介してもらうのもアリだと思います。

すでに内部で働いている人の「生の声」はとても参考になりますから、契約後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。

しかし、こちらにも欠点があります。

それは、面接に進んでしまうと(紹介してもらった手前)断りづらい、という点です。

ご知人を頼られる際は、事前に内情をしっかり聞かれた方が良いと思います。

 

③ エージェントを使う(おすすめ)

一番オススメなのが、「転職エージェントを使う」という裏ワザです。

「非常勤なのに、転職?」

と 疑問も持たれるかもしれませんが、実は、転職エージェントでは「監査法人の非常勤求人」も取り扱っているのです。

転職エージェントはほぼ全ての監査法人と契約しているため、「非常勤の求人」についても網羅しています。

この裏ワザは 私の先輩会計士に教わった方法なのですが、これがとても効率的でした。

ちなみに、私が利用して一番良いと感じたのは「レックスアドバイザーズ」という転職エージェントでした。

求人をまとめて送って貰うことができ、かつ内情も解説してくれたため、求人の選定が非常にラクでした。

もちろん無料でしたので、非常勤先を探されている方は 使うべきだと思います。

 

まとめ:監査法人の非常勤は、楽に稼げる。

監査法人の非常勤は、楽に稼げる

まとめです。

  • 監査法人での非常勤は、ストレスフリーでかなり楽
  • 給料が2倍になる
  • エージェントを使うと、簡単に求人が見つかる

以上です。

働き方を自由に選択できるのが、私たち会計士の特権だと思います。

時給の高い非常勤求人はエージェントだけが保有していますから、登録して求人を入手されることをオススメします。