公認会計士・税理士の藤沼です。

大手監査法人で5年、中小監査法人で2年、働いてきました。

「監査法人なんてどこも同じでは…?」

私は昔、そう思っていました。

しかし実際に働いてみて、衝撃を受けました。

「こ、こんなに違うのか…」

と。

そこで今回は、監査法人への転職情報を集めている方向けに、深みのある情報をお届けします。

 本記事の内容

  • 監査法人の転職市場
  • 転職した会計士の事例、キャリア
  • ホワイトな監査法人の探し方

「ホワイトな監査法人なんてあるの?」

そう思う方もいるでしょう。

あるんですよ、驚くべき事に。(今、私が非常勤で働いている監査法人が、まさにその1つです。)

本記事では、監査法人の監査事業部(アシュアランス)の転職情報を示します。
アドバイザリー事業部(コンサル)については、監査法人のアドバイザリーに転職した、会計士のキャリアを解説で解説しています。

それでは、まずは監査法人のメリット・デメリットから見てみましょう。

この記事を書いた人

藤沼 寛夫

藤沼 寛夫

37歳
公認会計士・税理士

2014年  2月 EY新日本監査法人 入社
2018年  7月 FAS系コンサル事務所 入社
2019年10月 藤沼会計事務所 開業

現在は会計事務所経営の傍ら、中小監査法人で非常勤職員としても働いています。

 

監査法人に転職するメリット

監査法人に転職するメリット

もし、あなたが「監査未経験」だとしたら、監査法人はとてもオススメです。

なぜなら  デメリットに比べ、メリットが非常に大きいからです。

 監査法人に転職するメリット

  • 会計士人生のベースとなる武器が手に入る
  • 転職市場での評価が高まる
  • 自由な風土

その他  小さなメリットとしては、

「上場企業の経営陣と話ができる」
「語学研修に参加できる」
「公認会計士会費を払ってもらえる」
「法人内研修でCPEを取れる」
「関連法規のアップデートが早い」

などがあります。

活字では、中々イメージできないかもしれません。

それでは もう少し具体的に、メリット(効用)の中身を見てみましょう。

 

① 会計士人生のベースとなる武器

ビジネスマンにとって、「経験」は最強の武器です。

監査法人では、多くの企業の会計・税務に触れます。

この経験は、一般企業では絶対に得られません。

自社の会計に詳しい経理部員は多いですが、他社の会計に詳しい経理部員はほとんどいないでしょう。

監査法人に入ることで、多様な会計・税務のスキルを会得することができます。

これが、私たち会計士の大きな武器となるのです。

監査法人でスキルを磨き上げ、

  • IPOに進む
  • 監査を極める
  • 税務に進む
  • アドバイザリーに応用する

など、未来の選択肢が大きく広がります。

それ程までに、「監査」は汎用性の高い武器となるのです。

 

② 転職市場での評価が高まる

会計士人生において、転職は「一度」とは限りません。

なぜなら、会計士の活躍フィールドは広く、自由に職を選べるからです。

「今回の転職が最後」と思っていても、ふとしたきっかけで、また転職することもあるでしょう。

先述のとおり、「監査法人で会計監査をしていた」という経験は、スキルとして武器になります。

スキルとして武器になるため、当然、転職市場においても高く評価されます。

将来の「年収」や「キャリア」を高めたい方には、監査法人は良い選択です。

なお、監査法人からの転職先については後述します。

 

③ 自由な風土

「働きやすさランキング」

で言えば、監査法人はかなり上位にランクインするのではないでしょうか。

そう感じるほど、監査法人での働き方は自由度が高いです。

大手監査法人であれば、

  • 出勤打刻:Web上で打刻
  • 監査調書:電子データで作成
  • 仕事場:クライアント先(たまに在宅)
  • 作業:基本、PC1つで完結

といった具合で、基本どこでも仕事ができます。

コロナの影響もあり、最近はリモートワークがさらに加速。

色々な場所に出勤できるのは、なんとなく自由で楽しい気分になります。

もちろん  細かいルールはチームによりますので、傾向のお話です。

会計士の仕事が華やかに見えるのは、「働き方が自由だから」とも言えるでしょう。

 

監査法人に転職するデメリット

監査法人に転職するデメリット

監査法人でのキャリアは魅力的ですが、良い部分だけではありません。

転職後に、

「こんなはずじゃなかった…」

と  後悔しないよう、デメリットも知っておきましょう。

 監査法人に転職するデメリット

  • クライアントに嫌な顔をされることがある
  • 好きな業種を担当できない可能性
  • 繁忙期は休みが取れない

 

① クライアントに嫌な顔をされる事がある

「監査法人の会計士の不満ランキング」

そんなものがあったら、間違いなく1位はコレでしょう。

「会計監査」という仕事は、クライアントの誤りを指摘し、正す仕事です。

指摘の仕方(クライアントへの配慮)を間違えたり、不要な資料を依頼してしまったりすると、お客さんとの関係性を悪化させる可能性があります。

こうなると、精神的にキます。

しかし  このような複雑な立場だからこそ、バランス力・マネージメント能力が鍛えられます。

入社時にはコミュニケーションに不安のあった若手会計士も、監査経験を積むにつれ、自然と現場を回せるようになるものです。

 

② 好きな業種を担当できない可能性

監査法人への入社が決まると、「人手の足りないチーム」へ配属されます。

そのため、必ずしも好きな業種のクライアントを担当できない可能性があるでしょう。

この懸念を解消する手段は、2つです。

  • 大手監査法人:面接時、強く希望を伝える
  • 中小監査法人:採用後の配属チームを聞く

大手監査法人であれば、「人手の足りないチーム」は数多くあります。

「単に興味があるから…」といった理由は通りませんが、「前職で深く関わりのあった業界だから」「大学で研究していた業界だから」など、事実(実績)を伝えると希望は通りやすいでしょう。

 

一方  中小監査法人では、「特定のチームで人手が足りないから募集」というケースが多いです。

そのため  いくら希望を伝えたところで、それが通ることはないでしょう。

そこで、事前に配属先を聞いてしまうという小ワザがあります。

面接を受ける前に、転職エージェント経由で配属チームの情報をヒアリングすることで、好きな業種を担当できる監査法人を選べます。

ちなみに、中小監査法人の場合は「担当業種」や「仕事内容」が幅広いという特徴があります。

むしろ 経験値を高めるという点で、メリットにもなるでしょう。

 

③ 繁忙期は休みが取れない

どの監査法人にも共通するのが、「繁忙期がある」という事。

日本では3月決算の企業が多いですから、4月~5月中旬にかけて、繁忙期となることが多いです。

少なくとも 大手監査法人では、「繁忙期中にどこかに遊びに出かける…」というのは厳しいでしょう。

平日はだいぶ遅くまで残業し、土曜日も出勤日です。
日曜日の過ごし方は「とにかく寝る、または仕事」という方が大半です。

また、閑散期(主に8月)は長期休暇が取りやすく、2~3週間まとめて夏休みを取るケースが多いです。

 

ただし  中小監査法人の場合は、「繁忙期でも比較的残業時間が少ない」という法人もあります。

監査法人での仕事が忙しすぎ、鬱になる会計士もわりといます。

転職をする前に  法人内部の知人、または転職エージェントから残業の実態を聞いておきましょう。

 

さて、一般的なお話はここまでです。

ここからは、「転職前に考えておくべき事」をお話します。

 

監査法人に転職した後のキャリアパス

監査法人に転職したあとのキャリアパスを考えよう

監査法人に転職したら、どうなりたいですか?

  • 「パートナーを目指したい」
  • 「IFRSに強い会計士になりたい」
  • 「キャリアは入社してから考えたい」

色々あるでしょう。

しかし、注意してください。キャリアを1つに絞ってはいけません。

実現できるキャリアは、1つではないはずです。

監査法人は、日本国内だけでも200社以上あります。

よほど特殊なキャリアプランでない限り、多くの法人内で、そのキャリアを叶えることが出来るでしょう。

であれば、複数のキャリアを考え、複数のキャリアプランを実現できる法人を選ぶべきではないでしょうか。

入社前から未来を狭めてしまわぬよう、「監査法人内でどうなりたいのか」をじっくりと考えましょう。

 

「監査法人からの転職先」も考えておく

監査法人からの転職先も考えておく

私たち会計士にとって、「転職」はさほど難しいものではありません。

市場は完全なる売り手市場であり、4度、5度と転職を経験される方も多いでしょう。

だからこそ、先を見据えた転職が大切です。

考えてください。

監査法人に転職したあと、何を目指しますか?

  • 監査を極めますか?
  • 税務も分かる、コンサルタントを目指しますか?
  • 独立しますか?

一歩先を考えておくことで、監査法人を選ぶ基準も変わるはずです。

今回の転職が  最後とは限りません。

公認会計士の転職先については、公認会計士の転職先を全て見せますの記事で網羅しています。

ぜひご参考いただき、ゴールから逆算したキャリアを選んでください。

回り道はオススメしません。

 

監査法人への転職難易度は、低い。

監査法人への転職難易度は、低い。

公認会計士(登録済み)の方なら、わりと余裕をもって法人を選ぶことができるでしょう。

2012年から、監査法人業界は全体として「売り手市場」が続いているのです。
(「就職難」と言われた時代もありましたが、2011年で終わりました。)

私たち会計士は、自由に監査法人を選べる立場にあります。

なるだけ損をしないよう、チェックすべき項目を必ず確認しましょう。

 監査法人への転職チェック項目

  • 年収
  • 残業時間
  • 平均年齢
  • クライアント

「当たり前」と思われるかもしれませんが、視点が大切です。

以下、転職時のポイントを解説します。

 

① 監査法人の「年収」を知る

もしかすると「大手監査法人の方が、年収は高い」と思っていませんか?

しかし、これは大きな間違いです。

実際にエージェントから紹介される求人を見てみると、むしろ給与の高い中小監査法人が多いことに気付くでしょう。

私の契約している中小監査法人も、とても給与が高く、話すと驚かれるレベルです。

なぜ、年収の高い中小監査法人が多いのか?
考えれば、すぐに答えが分かります。

答えは、新人・若手が少ないからです。

「会計士試験合格者の割合」を見てください。

 会計士試験合格者の割合(2022年現在)

■ 大手監査法人

  • 新日本監査法人:28.07%
  • あずさ監査法人:28.24%
  • 監査法人トーマツ:28.42%

■ 中堅監査法人

  • 東陽監査法人:17.12%
  • 三優監査法人:18.28%
  • 仰星監査法人:23.55%

大手監査法人は、試験合格者(つまり新人・若手)の割合が、中小監査法人よりも10%も多いのです。

新人・若手は、給与水準がそれなりに高い一方で、難易度の易しい科目を担当し、作業に時間もかかります。

つまり、先輩社員が新人社員の給与をカバーしている、という給与構造です。

中小監査法人は新人・若手の数が少ないため、全体として仕事のパフォーマンスが高く、1人あたりの給与水準が高くなる傾向があります。

もちろん、具体的な年収は監査法人ごとに異なるので、あくまで傾向の話です。

求人票に書かれている「年収」の欄を必ずチェックしましょう。

 

② 監査法人の「残業時間」を知る

「監査法人が激務なのは、仕方ない」

そう考えるのは早計です。

なぜなら、ホワイトな監査法人は実在するからです。

私がたまたま契約している監査法人も、月の稼働時間が極端に少ないです。

監査法人=激務という印象がありますが、ワークライフバランスを重視する監査法人もあります。

なお一般的に、大手監査法人であれば、

  • 閑散期:10~20時間 /月
  • 繁忙期:50~80時間 /月

というのが  平均的な残業時間です。

 

残業時間の少ない監査法人の探し方

結論としては、転職エージェントを使い、非公開の求人を入手してください。

なぜなら ホワイトな監査法人は、一般に求人を募集しないからです。

クライアントの目があるため、表立って「残業時間が少ない」「ワークライフバランス重視」という事を公開できないのです。

転職エージェントの登録には、5~10分ほどかるので、面倒に思われるかもしれませんね。

しかし、ホワイトな監査法人ほど求人を公開しません。

激務な監査法人を避けたい方は、転職エージェントの利用をオススメします。

 

③ 監査法人の「平均年齢」を知る

中小監査法人に興味がある方は、平均年齢もチェックしましょう。

たとえば、

  • 規模:30名
  • 平均年齢:40才

このような監査法人に、20代後半の方が入所するのは、、、(客観的に見れば)厳しそうです。

監査はチームワークです。

会話をしながら仕事をします。

給料が良くても、話の合わない人たちと仕事をしていては、気がめいってしまうでしょう。

 

④ 監査法人の「クライアント」を知る

監査は  クライアントの業績によって、難易度が大きく変わります。

当然ですが、業績の悪いクライアントばかり抱えている監査法人では、仕事がキツくなります。

入社してしまうと、自分でクライアントを選ぶことは出来ません。

しかし  応募前であれば、クライアントを選ぶ(調べる)ことが出来ます。

特に中小監査法人の場合は、(失敗をしたくなければ)事前にクライアントをリサーチしておくべきです。

有報サーチなどでは、上場企業クライアントのみを検索することができます。

非公開会社・学校法人・医療法人・その他パブリックなクライアントについては、監査法人のパンフレットに記載されていることが多いです。

監査法人のパンフレットは、本社受付に置いてあるケースが一般的ですが、転職エージェント経由で入手することもできます。

応募する前に、監査リスクの高いクライアント(監査法人)を除外しておくと良いでしょう。

 

大手監査法人と中小監査法人、それぞれの特徴

大手監査法人と中小監査法人、それぞれの特徴

私は  大手と中小、それぞれの監査法人で働いた経験があります。

初めは「どちらも大して変わらないだろう…」と思っていましたが、いざ働いてみると、かなり違うのです。

 

大手監査法人(BIG4)

大手監査法人とは、

「有限責任監査法人トーマツ」
「あずさ監査法人」
「EY新日本有限責任監査法人」
「PwCあらた有限責任監査法人」

の4大監査法人(BIG4)を指します。

正直なところ、4法人はどこも似たような特徴を有します。

 大手監査法人の特徴

  • 規模:3000~7000名
  • 残業:多い
  • 年収:高い
  • ネームバリュー:強い

大手監査法人では、非常に高い監査品質が求められます。

4法人はいずれも国際的なファーム(BIG4)に属するため、BIG4からの要求水準がとても高いのです。

正直なところ「ここまでやる必要はあるのか?」と思うような場面も、多いです。

大量の証憑突合、とりあえずコピペする文書化、それにより増える残業時間に「もどかしさ」を感じたこともありました。

しかし、これは最先端の監査品質を保つためあり、「会計監査の理想的な形」(あるべき姿)でもあります。

これが体験できるのは、大手監査法人(BIG4)だけでしょう。

 

一方で  年収は平均して高く、ネームバリューがあるため、次の転職活動で有利になるというメリットがあります。

「BIG4で働いていた」という経歴は、どこに行っても通用します。

その他  大手監査法人の細かな特徴は、「【更新中】」の記事でまとめています。

 

中小監査法人

中小監査法人は、大手監査法人以外の監査法人を指します。

合計で200以上の中小監査法人があり、規模は非常に小さい法人から1000名規模の法人(準大手監査法人)まで、幅広いです。

 中小監査法人の特徴

  • 規模:10~1000名
  • 残業:ピンキリ
  • 年収:ピンキリ
  • ネームバリュー:弱い
  • その他:幅広い業種・業務ができる

大手監査法人は「どこも似たような状況」なのですが、中小監査法人はピンキリです。

年収が大手監査法人よりも高いケースもあれば、低いケースもあります。

残業が大手監査法人よりも多いケースもあれば、少ないケースもあります。

求人票をまとめて入手し、実際に比較していただくのが手っ取り早いでしょう。

 

また、中小監査法人には「幅広い業種を担当できる」「(監査以外にも)幅広い業務ができる」という大きな特徴があります。

その他  中小監査法人の細かな特徴は、中小監査法人への転職が、意外とオススメな理由【働いてみた感想】の記事でまとめています。

 

監査法人への転職事例

監査法人への転職事例

周りの会計士は、どんな経歴で、どんな理由で、どんな監査法人に入社するのか?

そんな「転職事例」が気になる方も多いでしょう。

監査法人への転職事例には、多彩なパターンがあります。

ここでは、ごく一部をご紹介しましょう。

① 30代:事業会社 → 監査法人

監査法人の就職難だった時代、 一般事業会社に就職された方のケースです。

「公認会計士なら、監査は経験したい」という想いから、監査法人へ転職されました。

転職先は中堅監査法人ですが、大きく年収アップしていますね。

前職が経理という点は、大きく評価されるポイントです。(よくある事例)

 

② 30代:監査法人 → 監査法人

マネージャーの方です。

監査法人を変えただけで、年収がグンと増えています。

いかに、前職の監査法人がこの方を「過小評価」していたかが分かりますね。

転職をすることで、自らの市場価値に気付かされるケースは多いです。

特に、監査法人のマネージャーは市場価値が非常に高い(需要が最も多い)ため、年収を高めるチャンスとも言えるでしょう。

 

 

監査法人の求人例

監査法人の求人例

監査法人の求人は、魅力的なものほど非公開です。

ここでは、公開されている求人を一部ご紹介します。

 

求人例① 大手監査法人

大手監査法人の求人では、年収の振れ幅が大きいのが特徴です。

BIG4は資金力で魅せる傾向にあり、Max1,000万を超える求人もありますが、実際にMaxを提示されるケースは稀です。

シニア採用なら、年収550~600万程度が相場です。

また、大手監査法人では「USCPA」の方も募集しているケースが多いです。

 

求人例② 中小監査法人

こちらは中小監査法人ですが、年収はむしろ大手監査法人(BIG4)を上回ります。

残業時間も少ない法人が多く、「中小に転職してワークライフバランスが大きく改善した」という方も多いです。

また、アドバイザリー業務にも携われるケースが多いのも特徴です。

公認会計士として  監査以外のキャリアも広げたい方には、中小監査法人がとてもオススメです。

 

監査法人への転職活動の流れ

監査法人への転職の流れは?

監査法人への転職は、サクサク進みます。

なぜなら  比較がしやすく、吟味に時間がかからないからです。

仕事内容(監査という点で)はどこも変わりませんから、年収・残業時間・年齢などの定量的データなら、カンタンに比較できます。

もちろん、組織の雰囲気や理念など、定性的な情報はじっくりと検討すべきです。

 監査法人への転職の流れ

  1. 転職エージェントに登録
  2. 求人をまとめて入手
  3. 定性的情報を、エージェントから入手
  4. 応募 → 面接

流れは非常にシンプルです。

解説します。

 

① 転職エージェントに登録

先述してきた通り、優良な求人ほど「非公開」です。

転職に失敗したくないのであれば、エージェントへの登録はマストでしょう。

ただし、何社も使う必要はありません。

私は20社も使ってしまいましたが、結局、1社で十分でした。

なお、転職エージェントへの登録には5~10分ほどかかります。

 

② 求人をまとめて入手

転職エージェントに登録すると、すぐに先方より連絡がきます。

希望条件などを伝えるため、「面談」を求められるケースが多いでしょう。

やや面倒に思われるかもしれませんが、面談は必ず行うべきです。

相手は転職のプロです。
きっと、あなたが考えもしなかった「新しいキャリア」を提示してくれますよ。

そして面談後、豊富な非公開求人を提供してもらえるでしょう。

 

③ 定性情報は、エージェントから入手

たくさんの求人票を入手できたら、定量的データ(年収・残業時間など)を確認し、好みの法人をピックアップします。

この時点でも、まだ多くの求人が残るでしょう。

そこで、定性的データ(雰囲気・代表の理念など)をエージェントに確認します。

先述した「クライアント情報」を知るために、エージェント経由でパンフレットを入手するのも良いでしょう。

求人票を眺めているだけでは、法人の「中身」があまり見えません。

このような内情が知れるのも、転職エージェント活用のメリットです。

 

④ 応募 → 面接

「面接」の時ほど、転職エージェントが「頼もしい」と感じる時はありません。

監査法人への転職の際、大きく悩むポイントが2つあります。

  • 「志望動機」がうまく説明できない
  • 面接で何を聞かれるか分からず、不安

監査法人への転職理由(志望動機)は、正直、説明するのが難しいのです。

たとえば、

  • 「年収を上げるため」
  • 「会計士なら、監査を経験しておきたい」
  • 「IPOや語学スキルを身に付けたい」

これらは正直な転職理由です。

しかし、「監査法人にとってのメリット」を話せておらず、これをそのまま「志望動機」として話してしまったのでは…おそらく不採用になってしまいます。

そこで、転職のプロに相談することで、内定を得やすい志望動機を提案してもらえます。

そのほか、法人ごとに「質問されやすい内容Q&A」がありますので、事前に答えを準備できます。

では最後に、監査法人に強い転職エージェントをご紹介します。

 

監査法人に強い転職エージェント

監査法人に特化した転職エージェント

監査法人に転職する場合は、マイナビ会計士1択です。

20社のエージェントを使った私ですが、正直、この1社のみで十分と感じました。

無料で手厚いサポートが受けられるので、転職活動がサクサク進みますよ。