藤沼会計事務所、所長の藤沼です。(と言っても、従業員は私一人…。)
2019年に開業し、2年目ですが売上は1千万を超えました。
そこで本記事では、会計事務所を開業したばかりの方向けに、会計事務所での集客方法(クライアント獲得方法)をお話します。
独立直後は、収入がゼロからスタートします。
待っていても収入は増えませんから、ぜひ、集客方法を知ってください。
想定読者
- 独立したばかりの公認会計士の方
- 独立したばかりの税理士の方
ちなみに、私は2019年の2月に会計事務所をオープンしています。
この記事を書いているのが2022年1月ですので、開業してちょうど3年経ちました。
会計事務所のオーソドックスな集客方法
会計事務所を開業した直後は、次のような集客方法が一般的です。
- Web集客(SEO)
- SNS
- 広告
- 口コミ
- 紹介
なお、(独立したばかりの方には)電話営業などのダイレクトマーケティングはお勧めしません。
そもそも「実績」がないため評価されづらく、初期段階で「悪い評判」として口コミが広まるリスクがあるからです。
営業自体は悪いことではありませんが、「悪い印象」ほど強く残ります。ご注意ください。
① Web集客(SEO)
Webサイトを見た潜在顧客からのお問い合わせにより、受動的に集客を行う手法です。
具体的には、Webサイトを立ち上げ、Google検索などから「検索」したお客様にコンテンツを読んでもらい、そこから問い合わせにつなげる手法です。
Webサイトを作成し、あとは待つだけで良いため、経営者としては最も手のかからない集客方法になります。
私自身も、SEOにより多くの顧客を獲得しました。
ただし、SEOでの集客には専門知識が必要になります。
- どのキーワードが多く検索されるのか?
- どのキーワードから売上が発生するのか?
- どのくらいの期間で上位表示できるのか?
このような情報は、すこし調べただけでは分からず、ある程度の期間運用しなければ分かりません。
マーケティング・SEOコンサルタント等に依頼をする事で解決するのが一般的です。
② SNS
SNSによる集客は、実はWebサイト(SEO)での集客よりも早く効果が表れます。
しかし、SNSでは誰でも今すぐ発信をすることができ、(フォローさえされていれば)タイムライン上で潜在顧客ににリーチすることができます。
SNS集客では、次のソーシャルサービスが主に利用されます。
- Instagram(※)
Twitterは、個人顧客へのリーチに最適なSNSです。
Twitterでは「匿名性」が1つの特徴であり、それ故多くの個人ユーザーが利用しています。
私自身もTwitterによる集客をしており、とあるジャンル(かなりニッチなジャンルですが)では高い占有率を獲得しています。
Facebookは、法人顧客へのリーチに最適なSNSです。
FacebookはTwitterとは異なり、「実名制」が原則ですから、ビジネスリテラシーの高い顧客層が多く利用しています。
そして最後に、Instagramです。
こちらは利用者層に女性が多く、女性向けのサービスを提供していたり、オフィス・周辺環境が綺麗な環境にある方は利用されても良いかも知れません。(ただし、利用例はかなり少ないです)
Instagramを利用する事業者は、主に「飲食店」「アパレル店舗」がメインです。
会計事務所でInstagramを利用するのは、大手事務所くらいでしょう。
なお、いずれのSNSについても同様ですが、まずは「売りつける」のではなく、「情報の提供」から考えてください。
ユーザーは「親切な事業者」を好みます。
初めから「売る気満々」では、ユーザーは離れてしまいます。(一度ミュート・ブロックされてしまうと、二度と見て貰えなくなるでしょう)
③ 広告
広告には、次の2種類があります。
- 紙媒体による広告
- 電子媒体による広告
紙媒体による広告には、たとえば「チラシ」等があります。
チラシには大きく「印刷コスト」と「ポスティングコスト」が発生します。
リアル店舗を構える「会計士事務所」の場合には、この両方を自費で実行できます。(手書きのチラシを、自分の足で投函する)
しかし非常に労力がかかる上、(電話営業程ではないものの)悪い評判が広まりやすいため、あまりお勧めしません。
リアルに関与するダイレクトマーケティングは、成果の発生に結び付きやすい反面、リスクも高いです。
次に、電子媒体による広告です。
これは、先述したWeb集客とSNSに関係します。
電子媒体での広告は大きく2種類
- Web上(検索画面上)での広告
- SNS上での広告
Web上(検索画面上)での広告
2022年現在の検索ツールは、ほとんどがGoogle検索です。
そのため、ここではGoogle検索を前提としてお話します。
Web上での広告は、たとえば次のような広告です。

「税理士事務所」で検索をしてみると、最上段に3つのサイトが表示されました。
よく見てみると、サイト名の左上に「広告」とあります。 これらが所謂「Google広告」です。
各検索キーワードごとに予算を設定し、予算に達するまで(クリック回数の上限に達するまで)、検索者の画面に表示され続けます。
検索者は「税理士事務所」について調べたいユーザーですから、「検索意図」にマッチし、不快感を抱きづらいのが特徴です。
ただし運用にはある程度の経験値が必要であり、Webサイトの作りが「低品質である」と認識された場合、1クリックあたりの単価が増大します。
正しい広告運用の知識を身に付け、成果に結びつきやすいキーワードを選び、ターゲティングしましょう。
④ 口コミ
何でもそうですが、「第三者が放つ言葉」には大きな信用力が付加されます。
- 親友が絶賛するハンバーガー屋
- 両親が絶賛する旅館
- 同僚が絶賛するブランド店
どれも、興味をそそられるはずです。
なぜなら、「他人」が宣伝をするからです。 「自分」で宣伝をしたところで、それは営業でしかないのです。
人は、「本当に良い」と思ったサービスだけを、他者に紹介します。 「悪い」と感じたサービスを勧める人はいないでしょう。(例外は別として)
そして、それは周知されています。
口コミ効果は絶大です。
だからこそ、美容室では「hotpepper beauty」への口コミ記載を促しますし、飲食店の「食べログ」がここまで活用されるのです。
口コミを広げるためには、「アンケート」の活用がおすすめです。
お問い合わせを頂いたお客様に対し、できれば口頭でレビューを頂き、1つ1つサービスへ反映してください。
ユーザーの「ちょっとした疑問」さえも、先回りして解決し続ける事で、ユーザーの満足度が高まり、「感謝」を感じるようになります。
これを続ける事で、収益に結び付く見込み顧客の獲得につながります。
⑤ 紹介
「同業者からの口コミ」を、ここでは「紹介」と称しました。
あくまで独立初期のみの話ですが、紹介によるクライアント獲得もオススメです。
紹介してもらうには、多少の人脈が必要になります。
そして、同様に非常勤職員からの紹介により、仕事を受けるケースがあります。
中小監査法人には、このような非常勤職員(自身の事務所を経営している会計士)が多くいますから、積極的に活用すべきでしょう。
ただし、(紹介者への)紹介手数料の支払は発生しますから、ある程度本業での収益が安定した段階で脱却する必要があります。
【お得】こんな集客方法もある
ここでは、一般的でない集客方法をお見せします。
「一般的ではない」と言いますが、言い換えれば「穴場」と言えます。
まずは、こちらのツイートをご覧ください。
◾️広告費
代々木の郵便局
広告費安っ! pic.twitter.com/CUBj0Qrkm3— ちはる| ピンクスーツのSNSマーケティング社長 (@FANZ_MARKETING) January 19, 2020
2020年12月ごろに、とある広告界隈がザワついたお話です。
「郵便局」の広告スペースが、なんと月額6,000円なのです。
上記は代々木の郵便局ですが、どの郵便局もほぼ同様の価格帯です。
セールスレターと共にQRコードを設置することで、Webサイトへのアクセスを見込む、といった手法も考えられます。(もちろん、会計事務所への地図を記載しても良いでしょう)
いずれにせよ、広告費としてはかなり安価な価格で出稿できますから、もしスペースに空きがあれば検討してみてください。
会計事務所の集客を依頼する
最後に宣伝です。
私の会社では、会計事務所の集客に特化したサービスを提供しています。
- SEO
- セールスライティング
- SNSマーケティング
- 人材集客
これらに強みがありますので、もしご興味があれば、お気軽にお問い合わせください。
>>お問い合わせ
なお、このブログページは「会計事務所 集客」という検索キーワードで上位表示されています。
このことからも、我々のサービス品質に一定の価値があることが分かるかと思います。